2010年12月13日月曜日

1 FXとは?

そもそもFXとは何でどんなことをするのでしょうか。

FX=Foreign eXchange、正確にはmargin Foreign exchange tradingの略で、
外国為替証拠金取引のことを意味します。
(海外ではForexと呼ばれることが多いようです。)

つまり外国の通貨を売買し、為替レートの変動による差額で
利損益を出す取引のことです。
(簡略化するために今回はUS$と日本円のみで話を進めます。)

たとえば、1,000円で1$=100円の時に10ドルを買い、
円安が進み1$=120円になった時点で
その10ドルを売った場合は1,200円になるので200円の利益が出ることになります。
逆に円高になり1$=80円になった場合には
10ドルは800円になり200円の損失となります。

ということは、私たち日本人にとっては円高が進む限り
利益が出せない!!!
と思っていたのですが、FXでは逆の取引もできるのです。
つまり最初にドルを売って、後で買い戻すという取引です。
これなら円高になっても利益を出すことができます。

とはいっても、資金がないから取引なんてできない。
という場合もありますよね。

バーチャルでもそうですが、レバレッジと呼ばれるものがあります。
(レバレッジの原義はlever=てこの使用です。)
レバレッジを利用することで
元の資金を担保にし、その数倍から数百倍の取引を行うことができます。
つまり、10万円の資金があり、レバレッジを100倍に設定をすると、
1,000万円分の取引が可能になるのです。

このことにより、大きな利益を得ることもできますが、
裏を返せば大きな損害となるリスクも生じるのです。

先程の例に戻りますと、
1000円で取引していた時点では±200円の損益でしたが、
10万円をレバレッジ100倍で取引したと考えてください。
単純に考えると±200万円の損益になるのです。

利益が出た場合は良いのですが、損失が出た場合、
元手が10万円に対して200万円の損失。
190万円の赤字になるということです。

実際にはロスカットと呼ばれる、強制終了ラインが設けられます。
為替レートは刻々と変化しているため、
同時に自分の建てたポジション(=外貨の持高)は常に変化していきます。
マイナスに転じたポジションももしかするとプラスに転じるかもしれない。
そう思っているうちにどんどんマイナスが膨らんだ場合、
意志とは無関係に強制的に決済されるのがロスカットです。


もう少しまとめてからと思っていたのですが、
年末が近づきなかなか更新できそうにないので、
後程まとめることにします…